シフト表づくりが重いのは、書く作業ではありません。数える作業のほうです。その日は何人出るのか、早番は足りているのか、レジを開け閉めできる人がいるのか、この人の公休はあと何日残っているのか。一つのマスを動かすたびに、これを全部数え直すことになります。逆に言えば、数えるところさえエクセルに任せてしまえば、残るのは判断だけです。この記事では、その集計をあらかじめ組み込んだシフト表のテンプレートを配布します。
無料・登録不要
美容室シフト表テンプレート(Excel)
スタッフ名と必要人数を入れて、あとはマス目を選ぶだけです。人数の集計と過不足は自動で出ます。
- 早番・遅番・レジ担当の人数を、日ごとに自動で数えます
- 必要人数に届かない日は、マスが赤くなります
- 一人ひとりの出勤日数・公休の残り・労働時間が出ます
- 商用・非商用を問わず、自由に編集してお使いいただけます
Excel形式(.xlsx)/18KB/メールアドレスの入力は不要です
POINTこの記事のポイント
- エクセルのシフト表が重くなる原因は、記入ではなく毎回の数え直しにある
- 早番・遅番・レジ担当・公休日数の集計は、テンプレート側に持たせられる
- 記号を6つに絞り、選択式にしてある(表記がゆれると集計が黙って狂うため)
- 希望の収集・複数店舗の応援・有給の期限管理は、エクセルでは追いきれない
01.エクセルが重いのは、書く作業ではなく数える作業
シフト表を埋めること自体は、それほど難しい作業ではありません。難しいのは、一か所を直すと別のところが崩れることです。ある人の希望休を入れれば、その日の早番が一人足りなくなる。そこを埋めれば、今度はレジを任せられる人がいなくなる。直しているうちに、誰かの公休が規定日数に届かなくなっている。
このとき手が止まっているのは、判断ではなく確認です。マスを一つ動かすたびに、次のことを目で数え直しています。
- その日の出勤人数が、決めた人数に足りているか
- 早番と遅番が、それぞれ何人ずついるか
- レジを開け閉めできる人が、その日に入っているか
- 一人ひとりの公休が、月の規定日数に届いているか
- 特定の人に土日の出勤が偏っていないか
スタッフが10人いて日数が30日あれば、マスは300個あります。数え直しを人がやり続ける限り、シフト作成にかかる時間は減りません。埋める順番を工夫するだけでも手戻りはかなり減りますが、それでも数える作業そのものは残ります。ここはエクセルの得意分野なので、先に渡してしまうほうが早いです。
02.テンプレートに入っているもの
3枚のシートで構成しています。触るのは「設定」と「シフト表」の2枚だけです。
| シート | 役割 |
|---|---|
| 使い方 | 記号の意味と、このテンプレートでできないことの一覧 |
| シフト表 | 実際に組む画面。年月を入れると曜日が入り、集計は自動で出ます |
| 設定 | スタッフ名・レジ担当・1日の労働時間・必要人数・月の公休日数 |

自動で出る数字
入力するのはマス目の記号だけで、次の数字はすべて計算されます。
- 日ごとの出勤人数・早番人数・遅番人数
- その日にレジを開け閉めできる人が何人いるか
- 必要人数に対する過不足(足りない日は赤くなります)
- 一人ひとりの出勤日数・応援日数・公休日数・有給日数
- 一人ひとりの労働時間の目安(1日の労働時間×出勤日数)
- 公休が規定日数に足りていない人(赤くなります)
赤いマスは「まだ終わっていない場所」です。全部の赤が消えたら、少なくとも人数の条件は満たせています。数字を読んで判断する前に、色で気づけるようにしてあります。
03.使う手順
- 1
「設定」シートにスタッフを入れる
名前を並べ、レジを開け閉めできる人に○を付けます。1日の労働時間は初期値が8時間なので、パートの方は実態に合わせて変えてください。
- 2
必要人数と公休日数を決める
同じシートの右側で、1日に必要な出勤人数、早番と遅番それぞれの必要人数、月の公休日数を決めます。ここが赤くなる基準になります。
- 3
「シフト表」で年と月を入れる
曜日が自動で入り、土日には薄く色が付きます。月末を超える日は空欄になるので、2月に31マスが並ぶことはありません。
- 4
マス目を選んでいく
記号はドロップダウンから選びます。選んだそばから人数が数え直され、足りない日が赤くなります。
04.記号を6つに絞った理由
入力できる記号は6つだけにしてあります。増やせば細かく表せますが、増やすほど入力の手が止まり、集計の条件も複雑になります。
| 記号 | 意味 | 集計での扱い |
|---|---|---|
| 早 | 早番 | 出勤人数と早番人数に数える |
| 遅 | 遅番 | 出勤人数と遅番人数に数える |
| 通 | 通し勤務 | 早番と遅番の両方に数える |
| 休 | 公休 | 公休日数に数える |
| 有 | 有給休暇 | 有給日数に数える |
| 応 | 他店舗への応援 | 労働時間には入れるが、この店舗の出勤人数には数えない |
MEMO選択式にしてあります
05.エクセルで追いきれなくなる場面
このテンプレートは、エクセルで無理なく扱える範囲に収めてあります。裏を返すと、次のことは表計算の形では扱いきれません。手加減しているのではなく、構造的にできない部分です。
- スタッフから希望を集めること。結局はLINEや紙で集めて、こちらが打ち直すことになります
- 条件を満たす組み合わせを探すこと。赤いマスは見つけてくれますが、消してはくれません
- 複数店舗の応援を、応援元と応援先の両方に反映すること
- 有給休暇の年5日取得義務について、一人ひとりの期限と残り日数を管理すること
- パートの労働時間が週20時間を超えたかを、月をまたぐ週も含めて判定すること
- 組んだ表をスタッフに共有し、直したときに全員が最新版を見られるようにすること
最後の一つは、テンプレートの完成度と関係なく起きます。表をどれだけ良くしても、写真を撮ってLINEで送る運用になった時点で、どれが最新か分からなくなるためです。同じように、複数店舗の応援や有給の年5日取得義務、週20時間の考え方は、一枚の表の中では追いきれません。
注意労務の判断について
06.まとめ
- シフト作成の時間を食っているのは記入ではなく、一マス動かすたびの数え直しである
- 早番・遅番・レジ担当・公休日数の集計は、テンプレート側に持たせられる
- 記号は選択式にしないと、表記のゆれで集計が黙って狂う
- 希望の収集・自動割り当て・複数店舗・有給の期限管理は、エクセルの外にある
まずはテンプレートを使ってみて、数える作業が消えるだけでどれくらい楽になるかを確かめてください。そのうえで、上に挙げた「追いきれない部分」が毎月の負担になっているようなら、そこから先は道具を変える段階です。
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シフトパズル編集部
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